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アトリエ訪問レポート

欧州美術クラブでは

「作家各々の概念の幅が広がり」「今後の作品を創るヒントを見出す事ができるように....」
と、作家の無限の可能性を期待し、これまで長年にわたり交流を深めてきた、フランス画壇等の一流作家のアトリエへ訪問をする研修を継続して企画しています。

「国際作家として活躍したい」あなたの創作に生きる環境を作ります。

(右)彫刻の粘土から手法を披露する作風を披露してくださった女史

フランシーヌ・オブロン女史 アトリエ訪問レポート
2015年10月15日(木)、サロン・ドトーヌ開催に合わせて日本から訪れた20名の作家団は、サロン・ドトーヌ副会長フランシーヌ・オブロン女史(Francine Auvrouin)のアトリエを訪問。

デッサン、油彩、彫刻——、ジャンルを制限せず、創作への好奇心と可能性を全方位・同時進行的に追及する女史の作品群に囲まれながら、実践的な制作技法から精神哲学まで、盛んな議論が交わされた。
  • ジャンルを制限せず、絵画、彫刻など自由に制作する女史

  • アトリエの壁にはクロッキーが飾られている

女史の主なモチーフは人間の顔や身体。

女史は「ひとりひとり、それぞれが比類なく美しい」
と語り、膨大なクロッキーが披露された。

不平等を生み出す様々な社会システムへの反発や怒りを高潔なユマニスムで作品に昇華させる。

2015年サロン・ドトーヌの出品作品“ La côte bretonne (ブルターニ海岸) ”では、細かく尖らせた裸婦像の身体の輪郭が、ブルターニュのリアス式海岸と呼応しつつ、作家の苛立ちや怒りを滲ませている。
  • 一人一人比類なく美しいと語る人間の顔の彫刻

  • 膨大な数のクロッキーがきちんと整頓されている

裸婦の彫刻で像の上に施されたレース模様は、女性の尊厳を刻印している。

反面、快活で颯爽とした人格は作家団を魅了し、終始笑い声の絶えない訪問となった。

日本・フランス現代美術世界展に出品されるパステル作品

なお、フランシーヌ・オブロン女史の新作品は、2016年東京の国立新美術館で開催される第17回日本・フランス現代美術世界展にも出品予定である。

フランスサロンへ出向かなくとも、国内で展観していただけるチャンスをどうぞご利用ください。(入場無料)
フランシーヌ・オブロン Francine Auvrouin
略歴

サロン・ドトーヌ副会長。
ドトーヌ会計係、絵画部門役員。

コンテンポラリー・アート 絵画/彫刻

ジャンルにとらわれず、表現主義、バロック主義、アール・ブリュットを揺らぎながら
精力的に制作を続け、長年フランス画壇で活躍する。
  • 快活で颯爽とした女史は作家を魅了した

  • 参加者たちと

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