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受賞者インタビュー

第49回イタリア美術賞展2017 大賞:朋百香
2017年6月28日(木)から7月30日(日)までイタリア・シチリア島南部アグリジェント県ファヴァーラ市の3会場にて開催された第49回イタリア美術賞展で大賞を受賞された作家への特別インタビューです
第49回イタリア美術賞展2017 大賞:朋百香
目に見えているモノではなく見えない何かを描きたいと思っていた...
大賞:朋百香 「兆し」 アクリル・墨象、 106.8×77.5
受賞者インタビュー
まずはこの度の受賞の感想をお聞かせください
大変嬉しく、また、光栄に思います。
具象から抽象に変化してから まだ5年しかたっておりませんが、迷いながらも 進んできた道が間違っていなかった、と背中を大きく押して頂いた感じがします。
本作品を製作することになったきっかけや、制作時に工夫した点、気を遣った点などあれば、お聞かせ下さい
最近はシンプルで簡潔な作品を描きたいと思っておりまして、余計なものはすべて省いて、墨の美しさを現わしました。
ご自身の制作の方針はどのようなものでしょうか? また普段の制作において、心がけている事を教えてください。
日本人が昔から愛してきた墨と和紙の美しいハーモニーを大切に、それをどの様に現代的に表現するか、常に模索しております。
近年手掛けているテーマがあればお聞かせください
以前、具象を描いている頃から目に見えているモノではなく見えない何かを描きたいと思っていたので、抽象画を描くようになってよりその本質や心象を掘り下げていきたいと思っております。
研究されている技法はありますか?
昔からある墨の技法、ぼかし、滲み、掠れ、溜込などを使いながら、さらに新しい表現方法を試行錯誤する日々です。
国内外問わずこれからの展望、今後の豊富を教えてください。
大賞を頂けたことは大きな励みではありますが、これからも気負うことなく今までどおり「目に見えない何か」それは人の想いであったり、自然の営みであったり、物事の真理であったりする訳ですが、そういうものを紙の上に表現してゆきたいと思います。
影響を受けた人、アーティストは?
画家、シド・マリクラーク氏です。彼からは絵を描く技法よりも「自分の心をいかに開放するか」「常にチャレンジする精神」そして「好奇心を持ち続けること」を教えて頂きました。白い紙にむかう時、いつも心の底にこの3つがあることを認識します。
「欧美国際公募 美術賞展」に対してひとことお願いします。
プロ、アマを問わず広く門戸を開き、アーティストにチャンスを与えてくださる欧州美術クラブ様の活動には敬意を表しております。
アートで世界を結ぶ、これらの美術展は何よりも着実で誠実な世界平和を実現させる1つの方法だと信じております。
朋百香 プロフィール
1955年 埼玉県生まれ、東京育ち。
     私立山脇学園短期大学卒
1992年〜1995年まで 故・佐藤廣喜氏に植物画を師事
2005年 日仏現代美術世界展に初出品。以降現在まで毎年出品
2006年 神奈川県、箱根神社に「龍の夢」ご奉納
2008年 京都の作家、岩倉ミケ氏監修「京都タロット」の制作に入る
2011年 宮崎県、大御神社に「アマテラス」ご奉納
2012年 パリ、サロンドトーヌ入選 以降毎年出品
2014年 「京都タロット」全78枚の作画完成
2015年 第29回パリ国際サロン「エコールドパリ浮世・絵賞」受賞
2016年 京都しまだいギャラリーにて個展「京都タロット 宙のメサージュ」
第17回 日仏現代美術世界展「エコールドパリ浮世・絵賞」受賞
2017年 第49回 イタリア美術賞展「大賞」受賞
    第31回パリ国際サロン 個展部門出品など

JIAS 日本国際美術家協会会員
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