サロン・ドトーヌ展報告
「2012 サロン・ドトーヌ」展覧会報告
2012年10月24日(水)〜29(月)シャンゼリゼ大通りプティ・パレ〜コンコルド間特設会場
2012年のサロン・ドトーヌは、10月24日(水)から29(月)まで、パリはシャンゼリゼ大通りプティ・パレからコンコルド間にて、昨年にもまして大規模な特設会場で開催された。
(左)サロン愛好家で満場となった会場
(右)副会長エルビオ氏による自身の作品解説
広々と空間がとられた会場内には、見応えのあるドトーヌ会員の作品や、海外代表としてブラジル、中国からの作品と共に、欧州美術クラブから入選した97人97点の作品もC.A.E.A.(欧美略称)作品として6ブースにわたって特別展示された。
今年も欧美作品の特設展示がC.A.E.A.ブースとして設けられ、
日本代表作品として展示された(左・右)
今年は、ブース毎の展示構成が明確で、会場内はまるで屈指のギャラリーが立ち並ぶパリのパサージュのようであった。
連日、多くの美術愛好家、パリ市民やツーリスト達で賑わい、芸術への関心の高さが感じられた。
日本から訪れた総勢28名の代表団は、サロン・ドトーヌ会長ノエル・コレ氏により温かく迎えられた。
欧美参観団を迎える会長ノエル・コレ氏
次いで副会長エルビオ氏より、代表団のそれぞれの作品に対し寸評が贈られ、また今回大賞作品となった自らの作品を代表団に紹介して頂いた。
24日(水)ヴェルニサージュでのノエル・コレ氏による開会の挨拶では大勢の来場者の前で、C.A.E.A.日本作品への歓迎の意と、去る8月の「第13回日仏現代美術世界展」成功に対して祝いの言葉が述べられた。
挨拶をするノエル・コレ会長
代表団は2時間程かけて展示作品を見学し、会場内での世界中の作品と対峙し、今後の創作への意欲を高めた。
翌25日(木)は、長年ドトーヌにおいて第一線で活躍している重鎮モニック・バロニ女史のアトリエを訪問。サン・ルイ島で開催中のエルビオ氏個展を見学した。
女史の絵画人生、主題の変遷や表現手法などが惜しげなく語られた
また同日夕方にはドトーヌ会場奥に設置されたイベント・ブースで、様々な芸術パフォーマンスの催しのひとつとして、欧州美術クラブは松尾芭蕉『奥の細道』に関する講演を行い、多くの観覧者の興味をひいた。
エルビオ氏の個展訪問 パリの中心サン・ルイ島にて欧美開催の講演会
本年も多くの来場者を連日迎え、成功のうちに幕を閉じた。
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