サロン・ドトーヌ展報告
「2007 サロン・ドトーヌ」展覧会報告
07年秋のパリはまずサロン・ドトーヌに始まり、続いてル・サロンを含む全5サロンの統一サロン、”l’Art Actuel”(ラール・アクチュエル)がグラン・パレにて開催。また、欧美主催の第15回『パリ国際サロン』と併展の第9回『ドローイングデッサン・版画コンクール』が古文書美術館にて開催されました。
エスパス・オートュイユで開催された本展は、今回もル・サロンを中心とするグラン・パレのラール・アクチュエルとは別に単独開催となりました。ル・サロンとは対象的に会場外観は少し寂しい感はあったものの、会場内はさすがに質のよい作品が広い会場にゆったり展示され見応えがありました。また、本年は工芸クラフト作品の展示が目につきました。
※(サロン・ドトーヌ、ドトンヌ,Salon d'Automneとも言われます)
グラン・パレのラール・アクチュエルとは別に単独に、エスパス・オートュイユで開催
質のよい作品が、広い会場にゆったりと展示されている。圧巻の見応え
(左)ラリュー
(右)ロネル
欧美関係フランス作家作品の中で、特にバロン・ルヌアール、ロネル作品が圧巻で印象に残りました
残念ながら、会期中のパリは大規模な交通ストに見回れて大きな劇場も閉まるような事態であり、サロン・ドトーヌも少なからず観客動員数に影響を受けました。フランスも年金が大きな問題になっており、大規模なストは2週間近く続きました。
Prix d’honneur”名誉賞を受賞されました
サロン・ドトーヌの永年の会員であり、30年連続で入選されている蔵本朝美氏が“Prix d’honneur”(名誉賞)を受賞されました。
サロンドトーヌ2007のご感想
日本人の活躍を心強く思った
2007年のサロン・ドトーヌ展は11月8日から18日までエスパス・オートイユで開催されました。
家内と二人で行った会場には総点数749点(会員211点、一般538点)が展示されていました。
昨年より3倍に増えた欧州美術クラブから出品した入選者に大変心強く思った反面、作者に出会えなかった絵が多くあった事が残念でした。それぞれの絵が「観に来て欲しい!」と作者に訴えかけているように、私には思えて会場を後にしました。
(2007年ご出品者 蔵本朝美様 男性)