アトリエ訪問レポート
欧州美術クラブでは
「作家各々の概念の幅が広がり」「今後の作品を創るヒントを見出す事ができるように....」
と、作家の無限の可能性を期待し、これまで長年にわたり交流を深めてきた、フランス画壇等の一流作家のアトリエへ訪問をする研修を継続して企画しています。
「国際作家として活躍したい」あなたの創作に生きる環境を作ります。
ドゥラルフ女史 アトリエ訪問レポート
2016年12月10日パリ西部近郊。
フランス芸術家協会 ル・サロンの“会長”ならびに、ル・サロンを含む5つの統合サロン「アール・オン・キャピタル」の総裁でもあるドゥラルフ女史。
数々の権威ある会長職を務める多忙の身にも関わらず、ドゥラルフ女史は自身のアトリエにて、我々欧州美術クラブの作家代表団を温かく招き入れた。
制作中の絵の前にはモチーフがそのままに飾られている
イーゼルには貴重な制作中の静物画
アトリエ内のイーゼルには、貴重な制作中の静物画が架かっていた。
脇には対象物のフルーツ。
冬の日差しの中贅沢な時間が流れる
自身の作品を惜しげもなく紹介する女史
これまで様々な会場で賞賛を浴びた素晴らしい作品群に囲まれる中、ドゥラルフ女史は静かに自身の半生を語ってくれた。
学生時代からアトリエ通いを続けていたが、父親に反対されたため、一度は建築家になったこと。
それでも仕事をしながら、彼女の長い画家生活はひっそりとスタートした。
小説からも様々なインスピレーションを得る。
スタンダールの『赤と黒』を読む若いブルージーンズ姿の女性を描いた油彩。
ドゥラルフ女史は色によって絵の具を使い分けているとのこと。
彼女の作品に決定的な若々しさ、独創的現代性を印象付けるこのブルーの絵の具メーカーも現地では明かされた。
アトリエ内の様々な作品を紹介する女史
膨大なクロッキーから一枚を決断し、書や版画を思わせる力強く太い線から、彼女の創作は始まる。
日本人作家からのすべての質問ひとつひとつ丁寧に回答し、最後に1年後の再会への約束で結ばれた。
数々のサロンで賞賛を浴びた作品を目の前に..
数々の絵の具メーカーも明かされた
日本人作家からのすべての質問ひとつひとつ丁寧に回答した
パリ国際サロンでの交流
女史はパリ国際サロン第30回記念展でも、邦人作家達の作品一つ一つに真摯に向き合い、丁寧なアドバイスを送った。
なお、ドゥラルフ女史の新作品は、2017年東京の国立新美術館で開催される第18回日本・フランス現代美術世界展にも出品予定である。フランスサロンへ出向かなくとも、国内で展観していただけるチャンスをどうぞご利用ください。(入場無料)
パリ国際サロンで寸評する女史
日本・フランス現代美術世界展作品
ドゥラルフ DELALEUF
フランス国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)卒
フランス政府公認建築家資格(DPLG)所有
フランス陸軍公認画家
2013年フランス芸術家協会 ル・サロン会長就任
2014年統合サロン「アール・オン・キャピタル」総裁就任
フランス学士院より芸術アカデミー賞受賞(2002)
ル・サロン金賞(2013)、他、受賞多数。
国内外の多くの美術コレクターに支持されている