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受賞者インタビュー

第51回フィンランド美術賞展2019 大賞:峯 恵悟

2019年5月29日(水)~6月12日(水)まで初の北欧・フィンランドにて開催された「第51回フィンランド美術賞展」大賞の受賞者インタビューです。

大賞作品

毎日その場所にイーゼルと画材を運んで景色の前で朝から晩まで描き続け完成させました

大賞:峯 恵悟「地球の鼓動が聞こえる場所」ミクストメディア 45.5×53

  • 展示風景

受賞者インタビュー

まずはこの度の受賞の感想をお聞かせください
大賞という賞を獲ったのは人生で初めてだったので、通知を見たときは夢でも見ているのかと思いました。
本当に驚きました…!
本作品を製作することになったきっかけや、制作時に工夫した点、気を遣った点などあれば、お聞かせ下さい
絵のモチーフになっているのは日本一の清流に選ばれた高知県仁淀川(によどがわ)という川なんですが、その源流域近くに住んでる時期があってその時にその青みがかっていてかつ透明な水の美しさに魅了されその水を描きたい!と思って描き始めました。

モチーフの景色をすぐに見に行けたので“実際の景色を目の前にしながら描く”という事を決めて、毎日その場所にイーゼルと画材を運んで景色の前で朝から晩まで描き続け完成させました。
ご自身の制作の方針はどのようなものでしょうか? また普段の制作において、心がけている事を教えてください。
画材は自然素材で描くと決めてます。

具体的には顔料は茜-アカネ-(赤色顔料)、藍-アイ-(青色顔料)、槐-エンジュ-(黄色顔料)、白い土の顔料、紙は和紙などの植物由来の紙を使用しています。

それと描くモチーフは“自分が実際に見たもの”としています。
近年手掛けているテーマがあればお聞かせください
現在は最初から最後まで点だけで描く“点描画”で新作を描いてます。
モチーフは仁淀川で見た滝です。
  • フィンランド美術賞展オープニング

  • 来館した市民たち

研究されている技法はありますか?
今使用している植物と土の顔料の他にも何かあればそれも取り入れてみたいと思っています。
国内外問わずこれからの展望、今後の抱負を教えてください。
世界の人たちに絵を見てもらいたいという思いが強いので、今後も色んな国で自分の絵を展示していけるように励みたいと思っています。
影響を受けた人、アーティストは?
いません。

峯 恵悟 略歴・プロフィール

2014 第15回日本・フランス現代美術世界展 入選
2015 第47回ベルギー・オランダ・美術賞展 入選
2019 第51回フィンランド美術賞展 入選 大賞受賞

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