ル・サロン報告
「ル・サロン2021」日本作家20人展〜国際画壇を牽引した3人の巨匠たち 展覧会報告
フランス・パリにて2021年2月開催「ル・サロン2021」は、フランス政府の新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、不催行を余儀なくされました。
これに代わりフランス芸術家協会(ル・サロン)協賛のもと、「ル・サロン2021 日本作家20人展 〜国際画壇を牽引した3人の巨匠たち」として、銀座第7ビルギャラリー1Fにて4月5日(月)から10日(土)まで催行いたしました。
ル・サロン2021日本作家20人展 展覧会報告 〜国際画壇を牽引した3人の巨匠たち
“LE SALON 2021 avec 20 Artistes Japonais – avec 3 Maîtres reconnus dans le monde de l’art”
会期:2021年4月5日(月)〜10日(土)
会場:銀座第7ビルギャラリー 1F 東京都中央区銀座7-10-16 銀座第7ビル
主催:欧州美術クラブ
協賛:フランス芸術家協会(ル・サロン)
展覧会ダイジェストムービー
ル・サロン2021日本作家20人展 展覧会報告 〜国際画壇を牽引した3人の巨匠たち
フランス芸術家協会主催「ル・サロン」 は例年2月に、コンパレゾン、デッサン・水彩サロン、アンデパンダンを含む歴史的サロンとの統合サロン「アール・キャピタル」としてパリ グラン・パレ*1にて開催され、開会初日には1万人が長蛇の列を作り、会期を通じて4万5千人以上が来場する。
しかしこのたび、新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、フランス芸術家協会(ル・サロン)は上記3サロンと再三にわたる協議の結果、統合サロン全ての開催を断念、不催行を余儀なくされた。
本決定に、欧州美術クラブはフランス芸術家協会協賛のもと、「ル・サロン2021」入選の日本作家20名*2の国内外美術界への広報ならびに入選の証を記念することを目的とし、日本国内での催行を決断した。
また、日本芸術に大きな関心と期待を寄せ、共に歩み、ル・サロンのみならず国際画壇を牽引し続けるポール・アンビーユ氏、ドートリーヴ・アルノー氏、ジャン・マリ・ザッキ氏3名の歴代会長による作品も華を添える「特別記念展」として、日本有数の画廊街 東京・銀座にある「銀座第7ビルギャラリー1F」にて、2021年4月5日(月)から10日(土)まで開催するはこびとなった。
開催初日を彩った様々なイベント
会期初日、力強い作品が広々としたギャラリーに堂々と並んだ。
欧州美術クラブ代表 馬郡文平が会場より、本展に協力を賜ったフランス芸術家協会(ル・サロン)会長ならびに同関係者への感謝と、出品作家へ賞賛の辞を述べ、その様子は国内外に向けネット配信された。
馬郡文平挨拶
instagram
その後、会長マドレーヌ ブルノー氏がフランスよりオンライン生中継で、展示作品1点1点を仔細に鑑賞、来場中の作家とも言葉を交わし、展示作品の独創性と質の高さに感嘆の声を発した。
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ル・サロン会長マドレーヌ ブルノー氏
続いて、ル・サロン名誉会長を担うジャン・マリ・ザッキ氏もリモート来場し作品を鑑賞。この状況下での本展開催と、見事な作品を創作した才能溢れる20名の入選作家を心から祝した。
ル・サロン名誉会長 ジャン・マリ・ザッキ氏
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これらの様子や展示風景は、来場叶わなかった方々に向けてインターネットやSNSを通じて発信され、国内外の多くのアーティストや仏サロン関係者も閲覧した。
特にフランスより日を追うごとに一層の反響が寄せられ、仏画壇との近さ、ル・サロン作家・関係者との絆の強さが、これまで以上に感じられた展覧会であった。
本来グラン・パレでしか見られない作品を日本に
会場内には1970年代以降のル・サロン図録や、創設からの歴史をまとめたパネルなども掲げられ、来場客の関心をひいた。また、出品作家のファンからは、「ふだんはインターネットを通じて活動をフォローしているが、本来グラン・パレでしか見られない作品を、東京で見ることができた」との喜びの声が多く聞かれた。
道行く中から、ショーウィンドウ内の作品に目を留め、足を止め、入廊する来場者も頻繁に見受けられた。
展は本来、開催されるはずでなかった特別記念展ではあったが、国内のファン層に予期せぬ喜びを与え、また、ル・サロン会長、名誉会長が積極的にリモート来場に臨む姿が新たな芸術交流の形を成し、芸術界が新たな脅威に屈することなく、その歩みを続けていく模範的な様であったという声も多数届けられた。
皆が感染拡大予防に配慮し、慎重に催されたにも関わらず、連日、途切れることなく多くの来場者に恵まれ、驚きと称賛をもって迎えられた本展は4月10日(土)に惜しまれながら幕をおろした。
*1「グラン・パレ」は1900年に万博のために改装、1991年には「パリのセーヌ河岸」のひとつとして世界遺産に登録、今に至る。現在、2024年「パリ・オリンピック」に向け、改装工事中。2022年のル・サロン展は、パリ シャン・ド・マルス内「グラン・パレ・エフェメール」での開催を予定。
*2本展は、欧州美術クラブを通じ「ル・サロン2021」に入選した日本作家・作品が対象。
本展開催にあたり...告知ムービー
会場よりウォークスルー配信!
Facebookにて展示風景アルバムがご覧いただけます
作家インタビューはInstagramよりご覧いただけます
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参加作家
ル・サロン協会の厳しい審査を経て入選した20名の作家たち
・青山繁 AOYAMA Shigeru
・明坂鞠緒 ASAKA Mario
・べい米翔 BEI Yoneto
・井口直也 IGUCHI Naoya
・亀田憲子 KAMEDA Noriko
・加藤誉子 KATO Takako
・岸甫 KISHI Hajimu
・小林白炎 KOBAYASHI Byakuen
・幸村泰子 KOMURA Yasuko
・熊谷睦男 KUMAGAI Mutsuo
・倉数和文 KURAKAZU Yasufumi
・中島けい子 NAKAJIMA Keiko
・小畑敦子 OBATA Atsuko
・大谷望 OTANI Nozomu
・佐々木玲子 SASAKI Reiko
・瀬野清 SENO Kiyoshi
・進藤智子 SHINTO Tomoko
・竹中桂子 TAKENAKA Keiko
・上田久世 UEDA Hisayo
・横前征史 YOKOMAE Masashi
・ポール・アンビーユ AMBILLE Paul ††
・ドートリーヴ・アルノー d’HAUTERIVES Arnaud †
・ジャン・マリ・ザッキ ZACCHI Jean-Marie
*本展は欧州美術クラブを通じ「ル・サロン2021」入選した日本作家・作品を対象としています。
Instagram 欧州美術クラブ公式